ほとんどの俳人は、句会に出席することで、俳句の腕を磨いていきます。
しかし、初めて句会に参加するときは、皆、とても緊張するものです。
「私なんかが句会に出て笑いものにならないだろうか?」
「何も知らずに句会に出席して、何か、そそうでもしないだろうか?」などと。
私も初めての句会に参加する前は、あれこれ考えてとても不安になりました。
また、ある友人を俳句の世界に誘った時も、はじめは興味を持ってくれたのですが、いざ句会となると臆してしまい、結局俳句をやめてしまいました。
そこで、このページでは、初心者が初めての句会の前に抱きやすい不安や疑問に対して、Q&A方式で答えをお示ししていきたいと思います。
このページが、初めて句会に参加してみようとする人の不安を少しでも和らげ、楽しい句会の場に勇気を持って一歩を踏み出すための一助になれば幸いです。
なお、一般的な句会の流れについては、「句会の方法・進め方 〜俳句の投句・選句・披講〜」のページをご覧ください。
■Q1
初心者の私が拙い俳句を投句することで、ベテランの方々が不快な思いをしたり、邪魔だと思ったりはしないでしょうか?
□A1
そんな心配、全くする必要はありません。
ベテランの俳人も、皆、はじめはあなたと同じ初心者だったのです。
先輩たちは、初めて句会に参加するあなたに、芭蕉や蕪村や一茶のような名句は期待していません。
先輩たちは、あなたが句会に繰り返し参加していく中で、俳句の腕を徐々に上達させていくことを、わがことのように喜んでくれるでしょう。
■Q2
選句の時、出来の良い句を選べずに、出来の悪い句を選んでしまい、周囲から顰蹙(ひんしゅく)を買ったりしないでしょうか?
□A2
何も心配する必要はありません。
あなたが良いと思った句を堂々と選べばよいのです。
先生の句と思われるものを選ぼうとか、難しい言葉を使った句はきっとベテランの句なので選ぼうとか、そういうことは一切しないでください。
名句というものは、俳句の上級者だけではなく、初心者や未経験者の心にも響くものなのです。
■Q3
せっかく作った俳句が全く評価されず、落ち込んだりしないでしょうか?
□A3
そうですね。
句会に参加し始めて間もない頃は、あまりあなたの句は評価されないかもしれません。
だって、句会の先輩たちは、あなたより長い期間、人の心に響く俳句を作ろうと、ずっと努力してきた人たちなのですから。
例えば、あなたよりずっと若く、社会的地位も低い人の句が、あなたの何倍もの票を得たとしても、決して落ち込んだり、腹を立てたりしてはだめです。
「自分なんか俳句作りには向かないからやめてやる!」なんて、やけになってはいけません。
それよりも、句会で高得点を得た句をよく研究して、今後の俳句作りに役立てていきましょう。
いつかあなたの俳句も高評価を得る時が来ます。
うれしいですよ、その時は。
■Q4
句会には何を持っていけばよいのでしょうか?
持ち物を教えてください。
□A4
必ず持っていかなければならないのは、筆記用具と参加費です。
鉛筆と消しゴム、それからお金を忘れずに持参しましょう。
その他は、自分で必要と思われるものを持参します。
いくつか例を示しましょう。
まずは、句会に出された句を書き留めておくノート。
家で見返すと勉強になります。
歳時記、国語辞典、漢和辞典などもあると便利です。
そうした辞典類が一つにまとまった電子辞書も、たいへん重宝します。
ただし、音の出るようなものは避けましょう。
■Q5
句会の最中に、歳時記や辞書をめくること、あるいは電子辞書を使用することは、マナー違反にはなりませんか。
□A5
句会にもよりますが、ほとんどの場合大丈夫です。
むしろ、投句された俳句の意味を正確に読みとらないまま評価を下すことの方が、相手に失礼になるのではないでしょうか。
歳時記や辞書を用いて、しっかり俳句に込められた思いを読み取りましょう。
ただ、句会の進行を妨げることのないよう、スピーディーに行う必要はあります。
また、音の出るような電子辞書は避けましょう。
■Q6
句会にはどんな服装でいけばよいですか。
スーツを着るなど、正装で参加するべきでしょうか。
□A6
いいえ。
フォーマルな(格式張った)服装で参加する必要はありません。
カジュアルな服装(普段着)で大丈夫です。
もし心配なら、最初の句会だけ少しフォーマルな服装を心がけ、他の参加者の服装を参考にするとよいでしょう。
■Q7
句会の会場には、開始時刻の何分前に到着しているべきですか。
□A7
開始時刻までに投句を済ませておくという句会が多いので、慣れるまでは30分以上前に到着しているつもりで、早めに出かけた方が良いかもしれません。
*** *** ***
このページについては、必要を感じ次第、Q&Aを追加していこうと考えています。
なお、句会については、俳句結社ごとに少しずつ形態が異なりますから、A4〜A7については、上記の内容を参考にしつつも、各々の句会に合わせて、適切な判断をしてください。
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書いて覚える俳句の形 縦書き版/横書き版 凡茶
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【書いて覚える俳句の形 〜縦書き版〜】
【書いて覚える俳句の形 〜横書き版〜】俳句には、読者の心に響く美しい形というものがいくつか存在します。
例えば、次の二句は、上五の名詞で一旦切り、座五の「けり」でも句末を切る形をしています。
●月天心貧しき町を通りけり 蕪村
●赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり 正岡子規
次の二句は、形容詞の終止形で中七の後ろを切り、座五に名詞を据える形をしています。
●五月雨をあつめて早し最上川 芭蕉
●鐘ひとつ売れぬ日はなし江戸の春 其角
このテキストは、このような俳句の美しい形を、読者の皆様に習得していただくことを目的としています。
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現代俳句歳時記
(春・夏・秋・冬・無季)
ホトトギス俳句季題便覧
現代俳句歳時記
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また、次のような収録コンテンツも、きっと俳句の実作、吟行に役立つでしょう。
広辞苑 第六版
全訳古語辞典 第三版
漢語林
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≪おすすめ歳時記(初心者&上級者向け)≫
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当時の私が買ったのは第二版でしたが、左の『合本俳句歳時記・第四版』は、季語の解説や掲載されている類語がさらに充実し、初心者にも上級者にもお薦めです。
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この歳時記は、季語の詳しい解説や古今の名句に加え、写真や絵も豊富に掲載されていて、俳句の勉強になるのはもちろんのこと、鑑賞していて飽きない芸術性の高い一冊でもあります。
私は、愛蔵版が出る前の全5巻を持っているのですが、この歳時記のおかげで俳人としてスキルアップし、かつ、日本の風土と文化の素晴らしさを再確認することができました。
この歳時記は、私の俳句生活におけるかけがえのないパートナーであり、大切な財産でもあります。
俳句の作り方 〜初心者入門と季語・切れ字の使い方〜
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【俳句会や吟行についての最新記事】

















