袋回し 〜俳句の句会の様々な形式B〜

 「袋回し」という句会の行い方を説明します。

 @幹事さんは、参加者全員に茶封筒などの袋を一枚ずつ配ります。
 合わせて、投句用の短冊を、参加者の数と同じ枚数ずつ一人ひとりに配ります。

 A茶封筒を受け取った参加者は、茶封筒の表に、俳句に詠み込むべきお題を一つ書きます。
 そのお題は、「蝉」「稲刈り」のような季語でも、「髪」「窓」のような無季の言葉でもかまいません。
 お題を季語のみとするか、無季の言葉でも良しとするかは、参加者が話し合って決めます。

 B全員が封筒にお題を書いたら、袋を時計回りに回します。

 C右の人から受け取った袋に書いてあるお題を使って俳句を作り、短冊に書いて袋に入れます。
 全員が袋に短冊を入れ終わったら、再び袋を時計回りに回します。
 
 D「C」の作業を、初めに自分の所にあった封筒が手元に戻ってくるまで繰り返します。
 なお、右隣より袋を受け取ってから、短冊を入れて左隣に袋を渡すまでの時間は、3〜5分ぐらいが適当でしょう。
 これも参加者で話し合って決めてください。

 E自分でお題を書いた袋が手元に戻ってきたら、その袋に、自分で作った俳句も入れます。
 これで投句が完了します。

 F投句が終わったら、袋の中の短冊を取り出し、清記用紙に俳句を書き写します。
 これ以降の作業は、一般の句会と同様になります。
 一般の句会の行い方については、「句会の方法・進め方 〜俳句の投句・選句・披講〜」のページをご覧ください。

 なお、上の説明では、一人の参加者が、一つの袋に入れる俳句の短冊の枚数は、一枚としていますが、制限時間内なら何句でも投句できるというルールで袋回しを行うこともできます。
 その場合は、幹事さんは多めに短冊を用意しておく必要があります。

 袋回しは、短時間で俳句を生み出すということを、連続して行わなければならないので、初心者には大変かもしれません。

 ただ、とても面白い句会形式なので、積極的に参加して想像力を養いましょう。



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  ●凩(こがらし)の果(はて)はありけり海の音(言水)
  ●ひた急ぐ犬に会ひけり木の芽道(中村草田男)

 また、次の名句は、いずれも名詞で上五の後ろを切り、句末は活用語の終止形で結ぶ形をしています。 

  ●芋の露連山影を正しうす(飯田蛇笏)
  ●秋の暮大魚の骨を海が引く(西東三鬼)

 筆者(凡茶)も、名句の鑑賞を通じて、このような美しい俳句の形を使いこなせるようになることで、次のような自信作を詠むことができました。

  ●糸取りの祖母逝きにけり雪解雨(凡茶)
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posted by 凡茶 at 02:44 | Comment(0) | 俳句会や吟行について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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